シガーソケットは車で喫煙する人のためにシガーライターとして取り付けられた車体に取り付けられた標準整備となります。現在では、喫煙する人の減少により、車内電源として使われることがほとんどとなりました。スマホやタブレットなどAV機器の充電を常に満タンにしておくことのできるシガーソケットは大変便利な反面、故障してしまった可能性もあります。本記事では、シガーソケットが故障した場合にどのような対応を取ればいいのか、シガーソケットの役割と共に紹介していきます。
シガーソケットの役割
シガーソケットは、もともと成人のほとんどが喫煙していた時代における必需品として車体に搭載された設備となります。現在は、社会的な背景から喫煙者が減少していますが、一昔前までは、灰皿とシガーソケットは農村を走る軽トラックから高級車まで全ての車に搭載されていました。タバコに点火するためのシガーライターはシガーソケット部分に取り付けられ、押し込むことで先端部分が赤くなりタバコに火をつけることができました。現在においても、シガーソケット部分にシガーライターを差し込めば点火させることができます。しかし、前述の通り喫煙者は減少しており、シガーライターとして使用する人はほとんど見られなくなっています。代わりにソケット部分に流れる電流を利用してドライブレコーダーを取り付けたり、AC機器や充電器の使用を行う人が増えています。
シガーソケットの今
シガーライターとしての役割が減少しても、車内電源としての機能を高く評価されてきたシガーソケットですが、昨今ではUSBポートや家庭内で使われる100Vのコンセントを直接通せる車種の出現により必要性が減少しています。ダッシュボードのスペースは車内のなかでも重要であり、必要性のない機能はモデルチェンジごとに取り外されていくことがほとんどです。
現在、シガーソケットはメーカーごとのオプションによって取り付けることが大半となっており、新車のほとんどが基本設備として搭載しなくなっています。今後も、搭載しない車は多くなっていくと考えられています。しかし、中古車として購入した人の中には、車内電源としてのシガーソケットを重宝する人がまだまだ多い現状もあります。
シガーソケットはなぜ、故障するのか
シガーソケットが故障する原因としては、何らかの影響でヒューズが切れたか、コネクタが外れた、ソネット部分になんらかの不具合が生じているなどが挙げられます。特に、シガーライターのみが使用できない場合には、ソネット部分の不具合が起きている可能性が高いです。電源が通らない場合には、ヒューズに影響が生じているでしょう。症状自体で故障原因が異なりますので、どのような症状が発生しているのかを確認した上で原因を探るのが良いです。
シガーソケットを修理するための方法
電源が通らない場合にはヒューズを確認
シガーソケットから電源が通らない場合には、エンジンを切りヒューズを交換する必要があります。一般的に、ヒューズボックスはダッシュボードの下側部分に設置されていますが、車種やメーカーによっては、場所が異なることがありますので取扱説明書を確認するようにしましょう。ヒューズボックスの位置が確認できたら、ヒューズの点検を行います。ヒューズの切断が確認できた場合には、使用されているヒューズと同様のものを購入し取り替えましょう。家電量販店やカーショップ、ネット等で100円ほどの価格で手に入ります。
ヒューズが切断された場合には、新しいヒューズに入れ替えるだけ
ヒューズが飛んでしまった場合には、ヒューズボックスに備え付けられている専用の道具を使って新しいヒューズの交換を行うだけの非常にシンプルなものです。ただし、ヒューズボックスはところどころ手の届きずらい場所があり上手に接続できない場合があります。不安な方は修理会社に持って行くとスムーズでしょう。修理工場では必ずヒューズが置いてありますので、事前に購入する必要もありません。
ソケットの修理は専門業者に依頼
ソケット自体のが機能しなくなった場合には、本体ごと交換しなくてはなりません。普通常用車はDC12V、トラックなどの大型車はDC24Vとなりますので、交換時には異なるソケットを取り付けないよう注意しましょう。所有者自らで交換することも可能ですが、作業中にショートが発生すると他の部位まで故障してしまう場合があります。作業効率などを考えても、部品集めから整備、点検まで整備会社に依頼するのが賢明です。
シガーライターの故障には変わりのものを選ぶ
シガーライターが故障した場合には、カーショップやネットで購入するようにしましょう。デザインの誤差は問題ありませんが、対応車種でない場合取り付けられませんので、必ず確認しましょう。
シガーソケットを通して使える便利な機器
ここからは、シガーソケットを通して使用できる車載用の便利な機器を紹介していきます。
① シガーソケットチャージャー
シガーソケットチャージャーは、シガーソケットに差し込むことで、スマホ充電やUSB対応機器の充電を可能にしてくれます。現在では、スマホ内のナビアプリや音楽アプリを車内で利用する人も多いため、充電を確保できるシガーソケットチャージャーは多くの人が利用しているアクセサリーの一つです。価格相場は1,500円~3,000円ほどとなり、接続数の多いタイプや充電端末に特化した特殊な形状のタイプまでさまざまなモデルが販売されています。100円ショップでも販売されているので、気軽に取り入れたい方にはおすすめです。
② ドライブレコーダー
昨今では、予期せぬ事故の強い味方となるドライブレコーダーの普及と共にシガーソケットの役割が再注目されています。シガーソケットがあれば、後付けのドライブレコーダーも簡単に取り付けることが可能となります。カーショップではシガーソケットに対応したドライブレコーダーも多数販売されています。高画質で鮮明に録画を行える高性能なドライブレコーダーが1万円前後で購入できるのでおすすめですよ。取り付けが不安な場合には、専門の業者に3,000円~5,000円程度で依頼できます。
③ インバーター
インバーターは車に流れるDC12VをAC100Vに変換すること家庭用コンセントの家電製品を車内で使用できるようになります。USBポートなど他の端子口を備えたモデルも多いため、一台あればさまざまな用途で使用が可能です。アウトドアなどでの車中泊や車をオフィス代わりに使用している方におすすめの機器といえます。価格相場は4,000円~10,000円ほどです。車に合わせてサイズやモデルタイプを選ぶようにしましょう。
まとめ
シガーソケットは従来の用途から変化し続けていますが、現在も私たちの快適なドライブの強い味方であることには変わりありません。シガーソケットを活用した車載アクセサリーも多数販売されており、陳列棚を見るだけでも楽しいですよね。
シガーソケットが使えなくなった時には、故障の表情から原因をくみ取り、対応を行う必要があります。原因によっては、カーショップ等で必要な部品を手に入れ交換するだけで対応可能ですが、原因によっては専用の工具や技術を必要とする場合があります。自分で対応できるか判断が難しい場合には、整備会社などに相談してみるのもおすすめです。